函館乃木神社の由来
函館乃木神社御鎮座の由来は、大正元年十二月二十一日、社団法人函館教育会による乃木将軍追悼祭(百日祭)に始まります。
大正五年に同会の有志が相寄り、現在地に神社を創建。
第二次大戦後、乃木会の解散などの苦境にあいましたが、御祭神を篤く崇敬する敬神家により戦後から今に続くまでお護りされてきました。
昭和三十九年九月二十四日、東京乃木神社函館分社として寄進せられ、東京本社より直接祭祀厳修されるようになりました。
平成二十八年、御鎮座百年を契機に「函館乃木神社」として新たに歩みを進めることになりました。
函館乃木神社のお祭り
全国には様々な神社がありますが、近代史の偉人を神として祀る神社はそれほど多くはありません。
乃木神社は、ご存じのように、明治の偉人乃木将軍を神として祀っています。
しかし乃木将軍が祀られている由縁は、決して将軍としての武勇を称えてということではありません。
乃木神社が創立した由縁。それは乃木将軍の自らに対し、家族に対し、そして国に対する「誠」があればこそ。
ですから乃木神社は「誠実」の神として知られると共に、静子夫人との深い深い夫婦愛から「夫婦和合」の神として、また学習院院長として昭和天皇のご養育にあたられたということから「文武両道」「学問」の神としても知られているのです。
当社は大正五年の創立以来九十年の永きに亘り、こうした乃木将軍の「心」を神として祀り続けています。
乃木神社のお祭りは、すべてが乃木将軍ご夫妻の心への感謝へと結びついているのです。
一お祭りとは神に祈り感謝する為の儀式一
しかし小難しく考える必要はありません。
お祭りとは神と共に「楽しむ」ことも大切な要素なのですから。
ただ、私たちがごく当たり前のように思う、自分のまわりにいてくれる様々な人たちや出来事についての感謝の気持ちの延長線上に、神への感謝があることをご理解いただけると幸いです。
函館乃木神社小史
■ 大正
元年12月21日 乃木将軍追悼祭(百日祭)執行 於 : 区立宝尋常小学校
2年 9月13日 乃木将軍一年祭執行 於 : 函館公園広場
2年12月14日 乃木会創立総会 於 : 函館公会堂
5年3月 小熊幸一郎氏函館郊外柏野の丘3千坪を神社敷地として寄附
5年9月13日 乃木神社御鎮座祭斎行
■ 昭和
20年8月15日 乃木会解散
39年9月24日 東京乃木神社函館分社として寄進以後東京本社により直接祭祀が厳修されるようになる
■ 平成
14年6月13日 御祭神九十年記念事業として拝殿の竣工並びに境内地の整備を行う
23年6月11日 御祭神百年記念事業として狛犬の新設並びに境内地の整備を行う
23年9月6日 御祭神百年記念事業として鳥居の改修工事の竣工祭を行う
24年6月10日 御祭神百年記念大祭斎行
28年3月18日 宗教法人「乃木神社」として設立
28年6月13日 御鎮座百年記念奉祝大祭斎行
函館乃木神社の主な祭事
1月1日 歳旦祭
1月3日 元始祭
1月7日 どんど焼
2月節分 節分祭
2月17日 祈年祭
6月13日 例大祭
(前後の日曜日)
6月30日 大祓式
9月13日 東京本社 例祭
11月23日 新嘗祭
12月31日 大祓式
除夜祭
毎月1日・13日 月次祭
御守
お守り
「よりそひ守・つれそひ守」の頒布再開について
現在多くのお問い合わせを頂いていることから再度間に合わない状況となることも予想されます。
今後は奉製出来次第ご参拝の方にお頒ちいたしてゆくことを御了承下さい。
奉製という言葉はあまり馴染みがないことと存じますが、神社では御札やお守りなどその他、神様に関わるものを作ることを礼を尽くし心を込めて行うことから「奉製(ほうせい)」と申しております。当社では夫婦和合の道をお示しとなった御祭神ご夫妻のお力をこのように広くお受け頂くことは、大変有難いことと考えております。
鋭意奉製を続けて参りますが一度に奉製出来る数には限りがあり、現在多くのお問い合わせを頂いていることから再度間に合わない状況となることが予想されます。今後は奉製出来次第ご参拝の方にお頒ちいたしてゆくことを御了承下さい。
※郵送などを承ることは出来ません。
勉学修徳守
学業の御守です。
ご祭神は幼少のころより玉木文之進先生のもと叔父にあたる吉田松陰先生を尊敬し、学びの道を立派に修められました。
そして晩年は学習院長をお務めになったことから、学業の神様としても崇敬をうけております。
勝守
ご祭神は日清・日露両戦争などで大きな功績を残され、まさに「勝利」の神様と言えます。
そんな乃木将軍の御事績にあやかって、勝守には何事にも打ち勝っていくという願いが込められています。
また、勝負事だけでなく、病気や己などの様々に打ち勝っていくという意味も込められています。
攘災開運守
災いを打ち払い、運を開く御守です。
本殿の左側にある楠の大木は昭和47年の大祭前夜、一大音響と稲妻の閃光がはしり、あわや銅板葺の御社殿に落雷があったかと思われましたが、この楠の大木が身代わりとなり雷を受けました。
以来、御社殿を守った楠の大木は雷神木として知られるようになりました。古くから一度雷神の宿った御縁のものは悪事災難を取り除くと言い伝えられており、この御守にはその楠の木片が納められています。
安産子宝守
安産と子宝を祈願した御守です。子どもは大切な宝であります。
大神様のお恵みを戴き、元気な赤ちゃんを授かり、お産が安らかでありますように願いを込めております。
つれそひ守・よりそひ守
つれそひ守
よりそひ守に対して、結婚より年月を積み重ねられたお二人に、これからも長く「つれそって」いけますようにと願いを込めた御守です。
絵柄のように強い結びつきで末永くお二人がつれそえるよう願いを込めております。
よりそひ守
新郎の紋服、新婦の白無垢をあしらい、夫婦となる2人が末永くよりそって頂くようにと願いを込めた御守です。
御朱印
授与所にて御朱印・御朱印帳をお頒かちしております。
人生儀礼
神様に感謝し、これからの健やかな日々を祈ること。
古くより日本では人生の節目である様々な儀礼を大切にしてきました。
ご家族揃って感謝し、お祝いをすることで、神さまとそして家族との繋がりを強くすることに繋がってゆきます。
安産祈願
帯祝い
(妊婦5カ月目/戌の日)
着帯の祝い(帯祝い)とは、胎児の健全な発育を願い、妊婦が白布の
腹帯(岩田帯)を締めるお祝いです。
妊娠5ヶ月目の戌(いぬ)の日を選ぶのは、犬のお産が軽い(安産)
ことにあやかりたいという願いからだといわれています。
また、この日に合わせて「安産祈願」を行い、無事な出産を神さまにお祈りする方も多くいらっしゃいます。
初宮詣
(生後1カ月前後)
赤ちゃんが初めて神社にお参りし、神さまのご加護によって無事に誕生したことの奉告をします。
そして、子供の健康と成長、これからもお守りいただくようにお祓いを受け、お祈りすることを「初宮詣(お宮参り)」といいます。
お食初め
(生後100~120日)
赤ちゃんに初めて本膳(一汁三菜)を食べさせる真似をする儀式です。
一生食べ物に困らないように」と親の願いを込めたお膳には、赤飯のほか、柔らかな赤ちゃんの頭が早くしっかりするようにと鯛などの尾頭付きの
焼き魚が付けられます。
また、歯が石の様に丈夫になることをお祈りし、「歯固め」といってお膳に小石を添えることもあります。
七五三
(3歳、5歳、7歳)
七五三は、古くは「髪置(かみおき)」「袴着(はかまぎ)」「帯解き(おびとき)」というお祝いを はじまりとして現在では誕生から幼児期までの無事な成長に感謝し、これからも引き続きお守りいただけるよう神様にお祈りする儀式となっています。
日取りも11月15日にこだわらず、その前後のお日柄のよい日に行われています。
3歳男の子・女の子
<もともとの儀式>髪置き
3歳の男女児が今まで剃っていた髪をこの日から伸ばし始める儀式
5歳男の子
<もともとの儀式>袴着
5歳の男児が初めて袴を着ける儀式
7歳女の子
<もともとの儀式>帯解き
7歳の女児が着物の付け紐を取り去り帯に替える儀式
十三参り
(13歳)
十二支のひと巡りを終えた数え年13歳の少年少女が、知恵や福徳を授かるように願いをこめて、親子そろって神社にお参りする儀礼です。
成人式
(20歳)
自分の成長への感謝と、無事に大人の仲間入りができたことを奉告し、お祝いをします。
古来、成人を祝う儀式は男子の元服、女子の装着(もぎ)などで自主独立を促すものでしたが、現代では20歳になると選挙権をはじめとする権利と同時に法律上の責任や義務も生じることから、大人としての行動や考えを自覚する大切な節目となっています。
結婚式
新しい人生の門出を祝う、晴れやかで厳粛な儀式です。
神さまからのご縁により結ばれたお二人に、これから生涯を共にし、苦楽を分かち合いながら明るく清らかなご家庭を築いていくことをお誓いいただきます。
厄年
日本には古来、人生の節目を「厄年」として慎む習慣があります。厄年とは一生のうち何らかの厄難に遭遇する恐れの多い年齢をいい、万事に慎まねばならない年齢として人々に意識されています。
心身の災厄を除き、晴れやかな心と体で日々を過ごすべくお祓いを受けるのが厄祓です。
結婚記念奉告
苦楽を共に」と誓った結婚式を、毎年の記念日として祝い、
家庭の平安をお祈りします。
5年目《木婚式》、
15年目《銅婚式》、
25年目《銀婚式》、
30年目《真珠婚式》 、
50年目《金婚式》など
節目ごとに祝います。
年祝い
ご長寿をお祝いし、今後の健康とさらなるご長寿を願い、儀式が行われます。
古くから年齢は「数え年」で数えられます。
60歳の還暦では十二支と十干の組み合わせが60年でひと巡りするため「新たに生まれ直す」、「赤ちゃんにかえる」という意味合いから、赤い頭巾やちゃんちゃんこ・座布団などを贈ってお祝いする習慣があります。
古希(こき) 《70歳》、 喜寿(きじゅ) 《77歳》、 傘寿(さんじゅ)《80歳》、 米寿(べいじゅ)《88歳》、 卒寿(そつじゅ)《90歳》、 白寿(はくじゅ)《99歳》など、 節目ごとに延命長寿を感謝し、 家族でお祝いします。
お申込み・初穂料
受付時間
9時半~16時半
ご予約は不要です。
乃木神社授与所にて直接お申し付けください。
初穂料
お気持ちの額を熨斗袋に入れてお持ちください。
初宮参り、七五三、 十三参り、成人奉告
5,000円より
その他儀礼、ご祈願
5,000円より